ビデオ・DVD
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Princess Mononoke
価格:19.99(セル)、99.99(レンタル)
TVサイズ(ワイドスクリーンではない)
英語吹き替え版
UPCコード:1580303 (セル)、786936089905(レンタル)
発売:2000年8月29日発売(レンタル)、2001年3月13日(セル) |
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2000年12月19日発売
標準小売価格:32.99ドル
日本語、英語、フランス語音声
英語字幕
(日本語台本を翻訳したもの)
クローズドキャプション
(英語台本を字幕にしたもの)
予告編(2分7秒)
クレア・デーンズ、ビリー・クルダップ、ビリー・ボブ・ソーントン、
ジリアン・アンダーソン、ジェダ・ピンケット=スミス等の声優陣
(エボシ役のミニー・ドライヴァーは含まれていません)と
録音監督のジャック・フレッチャーのコメント(5分10秒)
5.1サラウンド
画面比率:1.85:1(ワイド版)、スクイーズ
UPCコード:717951007414
ストックナンバー:19300
リジョンコード:1 |
Princess MononokeのDVDの売上ランキングは、以下のとおり。ただしここでランクインしているのはネット販売を行っている業者で、ブロックバスターなど店舗売りを行っているチェーンではランクインしていません。やはりもののけのファン層とネットユーザーの層は重なっているからでしょうか(店舗での流通が弱いと言う可能性もありますが)。 なお、DVD Expressでは12月28日の週の売上が1位でした。
DVDには当初日本語音声が収録される予定はありませんでした。これに対しファンは日本語音声を収録してくれるよう、署名嘆願活動などを行いました。ビジネス関係のニュースを配信しているBusiness
Wireはこうした署名活動を取り上げ、
「Roger Ebertを始めとする多くの著名な評論家に1999年のトップ10映画に選ばれたPrincessMononokeは、日本製アニメーションの現代の古典だと多くの人に評価されている。「これは選択肢の問題だ」とDVDTalk.comの創設者Geoffrey Kleinmanは言う。「DVDは複数の音声トラックを持つことができるのに、PrincessMononokeのオリジナル言語トラックを入れないのはディズニーの大きな間違いだ」と言う」
と述べています。こうした活動により、Disneyは日本語音声を収録することを決定。Amazon.comは、「DVD史上の将来を変えるのに最も影響のあったDVD」という基準で選ばれた「2000年最も重要なDVDトップ10」の一つに「もののけ姫」のDVDを選びました。「それ自体驚嘆すべき映画」とよばれた「もののけ姫」は、ファンの抗議により当初の予定を変えて日本語音声を収録するに至った経緯が選考理由とされています。(「あの」ディズニーが譲った、という書き方がされています。)
また、Video Business Magazineによると、Princess
Mononokeの北米におけるビデオレンタル売り上げは以下の通りです。
日付
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順位
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累計売り上げ(百万ドル)
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00/9/3
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75
|
0.38
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00/9/10
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72
|
0.67
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00/9/17
|
79
|
0.91
|
劇場公開に関するデータ
1999年10月29日に英語吹き替え版がミラマックスにより、"Princess
Mononoke"というタイトルで公開されました(ミラマックスのPrincess
Mononoke公式ページ)。
この吹き替え版は1999年8月13日にサンディエゴのコミックコンで上映されました。英語版の脚本を担当したNeil
Gaimanの質疑応答もありました。(コミックコンで見た人の感想はこちら。)
また、1999年9月18日にトロント国際映画祭
、9月26日にはニューヨーク映画祭においても上映されました(レポート)。その他ボストン、ロサンジェルスなどでも特別上映がありました。詳しくは映画祭ページへ。
もののけ姫はMPAAにより1999年2月にPG-13に指定されています。米国では暴力、セックス、言葉など、子供に不適切な内容がその映画にどの程度含まれているかによって細かく指定が分けられています。Gはどの年齢が見てもOK(ディズニー映画などはG指定です)、PGは子供には向かない内容が含まれているかもしれないので親が気をつける必要がある映画、PG-13は13歳以下の子供には不適切かもしれない内容が含まれているので親が気をつける必要がある映画、Rは18歳未満は保護者と共にでなければ入場できない映画です。(この上に、18歳未満入場禁止のNC-17があります。)もののけ姫では暴力シーンがあるためPG-13となりました。(PG-13についてのより詳しい解説はこちら)
「ヘヴィメタル」や「フリッツザキャット」といった完全に大人向け(エロティックシーンもある)のアニメーション映画を除けば、米国でPG−13指定のアニメーション映画というのは大変珍しいです。ドリームワークスの「エジプトの王子」がPGに指定されたときは「もはやアニメーション映画は子供だけのものではない」と話題になりました。
「もののけ姫」はノーカット上映です(実際にはエンドタイトルに英語版スタッフのクレジットが付け加わったため、上映時間は日本語版よりも長い135分となってます。)
「Shall We
ダンス?」の米国公開の際、上映時間を2時間以内におさめるためミラマックスが15分ほどカットした、という話は有名ですが、ジブリ映画に関しては「カットしない」というのが契約条件に含まれています。日本映画が海外配給される際、通常は編集権を含めたすべての権利が相手に渡ってしまうことが多いのですが、ジブリは以前「風の谷のナウシカ」を海外に出した際に、勝手に短縮版が作られて作品をめちゃくちゃにされた苦い経験から、こうした契約条件にこだわっています。
2時間を超えるアニメーション映画というのは確かに米国では珍しい、というかこれまでなかったのではないでしょうか。
10月29日および11月5日に以下の都市において公開されました:
アトランタ、ボストン、シカゴ、クリーブランド、ダラス、デンバー、デトロイト、ヒューストン、ロサンジェルス、ミネアポリス、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ポートランド(オレゴン)、セントルイス、サクラメント、サンディエゴ、サンフランシスコ、シアトル、ワシントンD.C.
このほかカナダ各地でも公開されました。
その後公開は拡大し、最終的な公開館数は120を超えました。詳しい上映スケジュールと上映館の情報はこちら(その後2番館などでも公開されています)。
ミラマックスは、最初小規模で映画を公開し、人気が出ればじわじわと公開館数を増やしていく、というスタイルをとる事が多く、「シャル・ウィ・Dance?」は5館で公開が始まり最終的には174館で公開、「イル・ポスティーノ」は10館から473館、「ニュー・シネマパラダイス」は1館から123館へと公開が拡大しています。
この公開規模だと、興行収益そのものよりも、一館あたりの収益のほうが重視されます。たとえば「Shall
We
ダンス?」が米国で公開された当時は公開館数が少なかったため、興行収入ベスト10には入りませんでしたが、一館あたりの収益ではその週に公開された映画の中で1位で、ミラマックスにとっては満足な結果となりました。
興行収入
Yahoo!およびVariety
Newsによれば、Princess Mononokeの米国およびカナダでの興行収入は以下の通り:
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週末興収 |
順位 |
上映館数 |
一館平均興収 |
公開日数 |
累計興収 |
10月29-31,
1999
|
$144,446
|
33
|
8
|
$18,056
|
3
|
$144,446
|
11月 5-7,
1999
|
$384,220
|
24
|
38
|
$10,111
|
10
|
$592,844
|
11月12-14,
1999
|
$243,040
|
27
|
47
|
$5,171
|
17
|
$963,310
|
11月19-21,
1999
|
$142,479
|
33
|
41
|
$3,475
|
24
|
$1,187,089
|
11月 26-28,
1999
|
$318,772
|
25
|
124
|
$2,571
|
31
|
$1,638,393
|
12月 3-5,
1999
|
$212,161
|
25
|
129
|
$1,645
|
38
|
$1,937,984
|
12月10-12、1999
|
$128,630
|
30
|
123
|
$1,046
|
45
|
$2,142,914
|
12月17-19、1999
|
$96,782
|
34
|
120
|
$807
|
52
|
$2,298,191
|
2004年現在、累計興収は$2,375,308となっています。
吹き替え版について
全米公開用に英語吹き替え版が制作されました。有名俳優を起用したため、吹き替え版の制作だけで3億5000万円という、日本の映画界で考えれば破格の費用がかかっています(日本製アニメの吹き替え版の制作費としては2桁ほど違います。)
字幕版は徳間書店が制作したものが、ディズニーでの試写や、アカデミー外国語映画部門賞に日本代表としてエントリーされた際の上映会などで上映されています。米国のアニメファンは字幕版の公開を強く望みましたが、アメリカでは字幕付き映画を見る層は非常にかぎられているため、劇場公開は難しかったようです。ただ、DVD版には日本語字幕(日本語版脚本を英語に翻訳したもの)が収録されています。
Animation Buyer's Guide紙によると、ビリー・ボブ・ソーントンは「もののけ姫は自分が1998年に見た中で一番良い映画だ」とコメントしたそうです。ミニー・ドライヴァーはYahooのチャットで、最初にもののけ姫を(エボシ役を引き受けるかどうか決めるために)見た時、どんな映画か30分ほどだけ見る予定だったのが、思わず映画に引き込まれてしまって席を立てなくなってしまった、と述べています。
Hollywood.comのインタビューにおいて、ドライバーはこの映画には悪人がいないがゆえに、自分自身を見つめなおさなければならないとコメントしています。現代の社会では互いに相手が悪いと責めるのに忙しいのだが、「誰か一人の責任というわけではない。自分自身を見つめて自分が何をしているかを理解し、自分の行動に責任を持つしかないのだ」
ニール・ゲイマンというライターが英語版脚本を担当しています。ゲイマンはSandmanというアメリカンコミックのシリーズで有名になり、数多くの賞も受賞しています。こうした有名ライターが映画の翻訳を手がける事はあまり例がありません。ゲイマンはMania
Magazineのインタビューではもののけ姫の事を「最も素晴らしく美しい映画のひとつ」と絶賛し、Washington
Postの記事の中でGaimanはもののけ姫を「アラビアのロレンス」にたとえています。ゲイマンは「ミヤザキの大ファンになった」そうで、Yahooのチャットでは、宮崎監督にあった時は「神にあったような気がした」と発言しています。「もののけ姫」のほかは、「魔女の宅急便」、「ラピュタ」、「トトロ」、それに「ナウシカ」を見たそうです。
ゲイマンが行ったのは、徳間により直訳された脚本を、意味が通りかつ聞きやすい英語に書き直す作業です。それだけでも大変ですが、セリフの長さを口の動きに合わせなければならない、そしてキャラクターに似合った英語のセリフにしなければならないという制約があり、作業は困難を極めたようです(米国では日本よりも口パクがあっているかどうかを気にします)。また日本の文化や歴史について何の知識も持たないアメリカ人が見た場合、わからない事が多すぎるので、これに関しても説明的なセリフを付け加える必要がありました。たとえば、アシタカがエミシの村を出る前に髪を切るシーンでは、その行為の意味(これまで自分が住んでいた世界との絆を断ちきる)を説明するセリフが付け加えられました。ミラマックスが試写会を開いて、観客の反応から「ここはもう少し背景に関する説明が必要」と判断する場合もあったようです。ただこれをやりすぎると作品の微妙さを損なってしまうので、バランスを取るのが難しかったようです。
ゲイマンの脚本は徳間によってチェックされ、日本語版のニュアンスを正確に伝えるために何度も書き直しが行われました。例えば冒頭アシタカがタタリ神により負傷した右手を手当てしようとするカヤに向かい
「触れてはいけない。ただの傷ではない」というせりふは当初"Don't
touch - there's something evil about it!" となっていました。この方が英語としてはわかりやすいのですが、"Do
not touch that; it is no ordinary wound."に直してくれという要望が徳間から出されました。普通の冒険物語であれば、確かにタタリ神やそれがもたらした傷はevil(邪悪)なものとされるでしょう。しかし「もののけ姫」やその底に流れるアニミズムでは、タタリ神はあくまで鎮められるべき神であって、倒すべき悪ではありません。(ただし、最終的にはGaimanの意見が通って"evil"に戻されました。)このようなやり取りが何回も行われた上で、長い時間をかけて脚本は書き上げられました。
メインキャラクターの名前はほぼそのままです。アシタカヒコはPrince
Ashitaka, エボシ御前はLady Eboshi,
デイダラボッチはNight Walker、シシ神はForest
Spirit、タタリ神はDemon, ヒイさまはWisewoman、乙事主はOkkoto,
石火矢衆はRifelmen、タタラ場はIron Townとなっています。(詳しい情報はこちら)
「魔女の宅急便」や」「ラピュタ」では音楽がかなり変わりましたが、ミラマックスは「もののけ姫」の音楽にまったく手をつけませんでした。
ミラマックス社上級副社長スコット・マーティンは、「音楽も、この映画に関してわれわれがまったく素晴らしいと思うことの一つだ。音楽と音響効果はとても明確な目的を持って(映画に)につけられている。音のない部分もそうだ。多くの場合、宮崎はわざと音を少なくしている。彼はわざとそうしたのだから、我々はできるだけそれを守って、あまり変えないようにしている。」と述べています。「もののけ姫」の音楽はかなり重厚だし、最近の音楽なので、「ラピュタ」のように変える必要がないと思われたのか、ブエナ・ビスタと違ってミラマックスは「アメリカ的でない」作品を扱うのに慣れているからなのでしょうか。
サントラ盤(主題歌以外は日本版と同じ。エボシタタラ歌は日本語のまま)は1999年10月12日にMilan Recordsより発売されました。
カタログ番号73138 35864
2、標準小売価格、16ドル98セント。Amazon.comで購入できます
(また、実際に購入した人の感想も読むことが出来ます。これまでの所、大変高い評価を受けています。)
←
のサントラカバーは映画用ポスターと同じデザインです。
音楽に関するウェブマガジンScoreLogueはPrincess
Mononokeのサントラ盤のレビューで5つ星を与え、映画と音楽をともに賞賛しています。Cinemusicのレビューでもやはり5つ星を獲得し、Stay
Toonedでも激賞されています。1月18日付のBaltimore
Sunは音楽批評のコーナーでPrincess Mononokeのサントラアルバムに満点の4つ星を与え、「エイゼンシュテインのアレクサンドル・ネフスキーを見れば分かるように、叙事詩的な映画には叙事詩的な音楽が必要である。幸いなことに、久石譲による宮崎駿の半神話的なアニメPrincess
Mononokeの音楽は、あらゆる点で叙事詩的である」としています。
Hollywood.comは1999年の映画サントラベスト10でPrincess
Mononokeのサントラを第3位に選出しました。「幅広いスタイルとメロディを内包する久石譲の音楽は、魔物と神と魔法に満ちたアニメーションの世界の不思議さを我々にもたらして、心を奪うようだ」としています。
なお、主題歌は「もののけ姫」の歌詞を英語に翻訳したものをSasha Lazardが歌っています。女達がタタラを踏むときの歌も英語になっています。ともによい出来だと思います。
米国での評価
Rotten−Tomatoes'
Movie Reviewsというサイトでは、ある映画に関する新聞雑誌、インターネットサイトなどでの批評を集めています。(良い批評ならFresh(新鮮)なトマト、悪評ならRotten(腐った)トマトがもらえます)。2004年6月現在、66批評中92%にあたる61が好意的な批評で、1999年に公開された映画のうち20位にあたります。
その他、さまざまな新聞・雑誌記事が「もののけ姫」に好意的な批評を掲載し、1999年のベスト10リストに入れる批評家も多数いました。またビデオ発売時にも批評家は高い評価を与えています。詳しくはもののけ姫批評ページをご覧ください。
第28回アニー賞(アニメーションのアカデミー賞のようなもの)の長編アニメーション映画監督部門に、宮崎監督が"Princess Mononoke(英語版)"によりノミネートされましたが、この時はトイ・ストーリー2でジョン・ラセター他が受賞しています。
また、全米SF作家協会によるネビュラ賞の2000年度の脚本賞にもPrincess Mononokeの脚本家として宮崎監督とNeil Gaimanがノミネートされましたが、「ギャラクシー・クエスト」のロバート・ゴードン他が受賞しています。
関連本
The Art of
Princess Mononoke:The Art and Making of Japan's Most
Popular Film of All Time
Hyperion Press / Miramax Books (New York)
1999年9月
ISBN:0-7868-6609-8
$39.95
「ジ・アート・オブ」本の英語版(A4ハードカバー)
ただし、製作日誌のかわりに鈴木プロデューサーが1995年にアネシーアニメーション映画祭で行ったジブリの歴史に関する講演録が収録されている。
初版1万5千部はかなり早い時期に完売したようです。
ミラマックスとは
ミラマックスは主にインディペンデント映画や外国語映画を配給する会社です。ディズニーは傘下にいくつかの映画配給会社を持ち、ブランドを使い分けています。DisneyはG指定で上映時間2時間以内の家族向けの映画。いわゆる「ディズニー」のアニメ映画はここが配給します。Touchstoneは「ディズニーなんて子供向け」と思っている観客層を取り込むために、ディズニーでは配給できないPG−13やR指定の実写映画(たとえば「アルマゲドン」)を配給するために設立された会社です。ミラマックスは「本当に映画好きのための映画」を配給する事で高い評価を得ている会社で、1991年にディズニーに買収されました。ミラマックスが配給する映画は高い芸術性を持つものが多く、その作品やスタッフは毎年アカデミー賞の候補にあげられます。今年は「恋に落ちたシェイクスピア」の作品賞をはじめ、10部門でアカデミーを受賞しました。
ジブリとの提携は主にブエナビスタホームエンターテイメント(BVHE)という会社が窓口になっていますが、BVHEは米国ではビデオを販売する会社です(ホームエンターテイメントですから)。このため、米国での劇場公開はBVHE以外の会社が行う必要がありました。ミラマックスは外国映画やハリウッドの主流から外れた映画を売るためのマーケティングノウハウは全米のどの会社よりも蓄積しており、「もののけ姫」を配給するのにふさわしい会社と思われます。なお、米国以外での配給はブエナビスタインターナショナルとミラマックスインターナショナルが行う事になっています。
Hollywood
Reporter の記事の中で、ミラマックス社社長のハービー・ワインスタインは、
「この映画(もののけ姫)の素晴らしい成功とその驚嘆すべき芸術性に関するニュースは現在では世界中に広まっており、我々がこの映画を米国で公開する会社となった事に感激している」
と述べており、またミラマックスの世界配給担当会長のリック・サンズは次のようにコメントしています:
「明らかに米国で夏に公開するに充分なほどよい映画であり、若者から大人まで幅広い観客にアピールするだろう」
Animation Buyer's Guide紙のインタビューで、ミラマックス社上級副社長スコット・マーティンはもののけ姫について次のようにコメントしています:
「10年前、ミラマックスは人々が「アメリカ向けじゃない」と言ったフィルムの多くを開拓した。最初のうちは成功とはいえないものもあったが、それらは新しい種類の映画が受け入れられる下地を作るのに貢献したのだ。もののけ姫はこの型に当てはまる。それを公開して人々に見せるという仕事に誰かがいどまなければならない。もし良い映画なら、人々は反応する。そしてこれはそうやって公開するのにまさにぴったりな映画なのだ。」
米国以外での公開
ブラジルで公開されるための、もののけ姫ポルトガル語吹き替え版が完成しました。吹き替え版を制作したスタジオによると、タイトルは"A
Menina Lobo" で、狼少女(^^;)という意味だそうです。吹き替え版に出演しているのはみな一流の声優だそうです。(そのスタジオのもののけ姫に関するページに声優の名前ほかの情報がありますが、ポルトガル語です。)
公開日時はまだ未定ですが、ブラジルは日系人が多く、アニメのファン人口も多いため、もののけ姫の公開は早くから決まっていました。
もののけ姫(スペイン語字幕版)がスペインのバルセロナで開かれたカタロニア国際映画祭で1999年10月10日と11日に上映されました。この上映は手塚治虫氏の業績をを称えて開かれるアニメーションに関する特別回顧展の一部で、もののけ姫のほか、手塚氏の千一夜物語、クレオパトラ、ブラックジャックなどが上映されました。
フランスでは2000年一月にフランス語版吹き替えが上映されました。フランスでの公開に関する情報はこちら。そのほか様々な映画祭でフランス語字幕版が上映されています。
ドイツでもベルリン映画祭をはじめ、様々な映画祭でドイツ語字幕版が上映されています。
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