Nausicaa de la vallee du vent:『風の谷のナウシカ』 |
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星は平均値を算出するために、Allocine独自の表にしたがって定めたものです。2006年1月4日より、4段階から5段階(0〜4ツ星)になりました。
ルモンド紙 トマス・ソティネ ☆☆☆☆
この騒々しさとバイオレンスからすると、『ナウシカ』は明らかに幼い宮崎ファンのためには作られてはいない。それ以外の観客はここで展開する詩的独創性の数々にまた新たに幻惑されるだろう。
リベラシオン紙 ディディエ・ペロン ☆☆☆☆
宮崎の世界は理路整然かつ深遠に一挙に立ち現れる。
テレラマ誌 セシーユ・ミュリ ☆☆☆☆
記念碑的作品に注目!
ウェスト・フランス誌 編集部 ☆☆☆☆
熟練の構図、瑞々しい色彩、アニメーションの暗中模索がこの豊かな物語に味わい深さを与えている。
フリュクチュア・ネット マニュエ・メルレ ☆☆☆☆
評判の高さで、今日彼が享受するカルト的尊敬が彼一人のみのものであることを正当化するのがこのセルアニメである。
パリジャン誌 ルノー・バロニアン ☆☆☆☆
シワひとつないこの傑作をお見逃しなく...
アヴォワール・アリール・コム フレデリック・ミニャール ☆☆☆☆
間違いなく普遍的価値のある正真正銘の記念碑的アニメ
プルミエール誌 ジェラ・ドゥォルム ☆☆☆☆
(...)
大変な影響力をもった叙事絵巻であり、これをもって(...)宮崎はメジャーな世界的アニメーション作家となったのである(...)
マッド・ムービー誌 ジュリアン・デュピュィ ☆☆☆☆
アンサンブルが見せる幻想的な品格、とりわけて技術と造形、そして何よりも入り込むことが容易ではないこの[ナウシカの]世界のもっとも難しい側面をも観客に受け入れさせてしまう完全主義。
テレシネオブス誌 エロディ・ルパージュ ☆☆☆
知的かつ高い密度。
ストュディオ・マガザン誌 ベアトリス・ツーロン ☆☆☆
この映画はひとつの規範になっている。教養のために、そして同時に快楽のために観る映画である。
シネリブ誌 エマニュエル・シロッド ☆☆☆
『ナウシカ』を観ることは、避けて通れない入門儀式である。
レ・アンロキュプティブル誌 ヴァンサン・オストリア ☆☆☆
あらゆるショットで、『ナウシカ』はその規範を凌いでいる。
Mシネマ.コム 編集部 ☆☆☆
(宮崎が描く)空想の中で『ナウシカ』が最高だということにはならないが、もっとも心地良いものではある。
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2006年6月20日
宮崎駿先生(原文もsensei)の手になるアニメーション映画『ナウシカ』は来る8月23日、フランスの劇場で初めて公開される。
宮崎駿の古典名作がもうすぐ劇場にやって来る。『天空の城ラピュタ』や『魔女の宅急便』『紅の豚』などの作品が製作から約10年経ってからフランスの劇場にやって来たように、1984年にこの日本人有名監督によって作られた『ナウシカ』は来る8月23日に我が国土の映画館にお目見えする。スタジオ・ジブリのこの先生お馴染みのテーマ、自然はまたしてもこのアニメーション映画の心臓部であり、人間の狂気によって荒廃した地球で生き残った人々の物語が語られ、有毒の森に脅かされながら、あらゆる生物と意思疎通できるプリンセスを押し出してくる。『ナウシカ』は宮崎の傑作のひとつとされており、この映画監督の想像力はまず最初に長編劇画という形で発表された。『風の谷のナウシカ』と題されたこの叙事詩の一挿話は、それから同監督の手で劇場用に作成された。その成功によって宮崎は彼自身のアニメーション作成会社、つまりスタジオ・ジブリを設立することができたのである。
ミヤザキ現象
晩年になって一般大衆の前に現れ、フランスの映画シーンの中で頭角を現し始めたのが2000年の『もののけ姫』公開からであり、68万人の観客を獲得した。それに続く2002年の『千と千尋の神隠』でも存在感を示し、ベルリン映画祭で金熊賞とアニメーション映画部門でオスカーを取っただけでなく、100万人の観客動員をフランスで達成した。宮崎駿と有名なアニメーションスタジオ、ジブリはここ数年ディズニーやドリームワークスにとって代わる存在になっている。というのは宮崎&ジブリのセルアニメ最新作『ハウルの動く城』は2005年の劇場で夢の100万人をまたしても引き寄せたからだ。いまや全ての宮崎新作はフランス観客にとって事件のように扱われている。それは今回の『ナウシカ』でも同様だろう。
マリヌ・ベルゲール
Mon voision Totoro:『となりのトトロ』 |
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ジュルバン誌:エリック・ケメレ ☆☆☆☆
『もののけ姫』の激憤も、『千尋』の幻想も、この二人の少女と不思議な遊び友達の冒険が織り成す詩の奇跡には及ばない。
ムッシュー・シネマ誌:ジャン−クリストフ・デリアン ☆☆☆☆
幾つかのシーンはあなたにとってのカルトになるだろう。メイによるトトロの目覚め、猫バスの出現、森の一部分を再現する木の実のマジック、要するにそれを見ればあなたにも理解できる。映画館に行きなさい。これは命令だ。
クロニカート誌:ジャン=バプティスト・ハナック ☆☆☆☆
完全なまでに美的なこの傑作では、それぞれのシーンが意味を持っており(この映画ではとりわけ、神道の思想を参照しており)、この日本人監督は自然への本物の賛美を記すのである。
シープラネット誌:ジャン=クリストフ・デリアン ☆☆☆☆
全ての「ディズニー」が最近になって子供達の同伴者である大人に対する目配せをしなくなったのに対して、「となりのトトロ」は純粋で単純で平明なままである。大人の気を引くためのダブル・ミーニングに訴えるギャグの必要も無い。
木曜の事件誌 ローラン・ドジィアン ☆☆☆
素晴らしいトトロを目にして子供達が感嘆するだろうことは請け負ってもいい。大人についていえば、この夢のような物語と平明なユーモアーに喜んで身を任せるだろう。
レクスプレス誌 ジル・メディオーニ ☆☆☆
エルジェ(訳注:ベルギーの漫画作家)ばりの明確な線と日本神話から宮崎は借用する(...)。魔法の世界に沈み、アニミズムと、静寂と、エコロジーと、茶目っ気と感性の中に刈り込まれたこの映画は絶えざる恍惚である。
ル・ヌーベル・オブセルヴァチュール誌 パスカル・メリジョー ☆☆☆
最初の10分は本当のところ心地好くは無い。しかしその後は、愚かさの無い快適さ
と、それと同時に時として確かな精妙さに溢れている。
ステュディオ誌 パトリック・ファブル ☆☆☆
天才的『紅の豚』の脚本・監督、天才宮崎駿の寓話セルアニメ。まさしく生きることの魔法の出会い。
ル・ヌーボ・シネマ誌 ジャン・フィリップ・ゲラン ☆☆☆
(...) 夢と詩情への素敵な招待であり、全ての年少者を面白がらせると同時に年長者を魅惑するだろう。もしくはその逆もあるだろう。
ル・モンド紙 ジャン=フランソワ・ロジェ ☆☆☆
脚本・監督の宮崎駿は子供向けの夢想を描写するなかに神秘的で深い自然への関わりを組み込むのだが、その様式がこの子供向けアニメーション映画の本当の美しさを提供している。
リベラシオン紙 ミシェル・ルードヴィチ☆☆☆
この素晴らしく、刺激的で、喜びに満ち、50年代の日本(作者の子供時代)の青々としたパノラマの潅木の茂みへの脱出はまったくもって魅力的であり、子供と共に大人にもお勧めである
レ・アンロキュプティブルス セルジュ・カガンスキー&ヴァンサン・オストリア☆☆☆
(...)素晴らしい作画の仕事、クリアな描線のスタイル、甘酸っぱい色遣い、『Hana-bi』の中の北野の絵を連想させる純朴さ。
Kiki la petite sorciere (小さな魔女キキ): 『魔女の宅急便』 |
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フリュクチュア・ネット誌: ジェローム・ディトゥマ ☆☆☆☆
宮崎のイメージは流れるごとく、活きいきとして途方も無く、持続する喜びと継続可能な激しさとを持って隠れ住むことができる邸宅である。
(訳者コメント:「邸宅」というのが、、、分かりません)
アダン誌: フィリップ・ピアッツォ ☆☆☆☆
いつもの宮崎らしく、単純化された明晰さでもって驚異が日常生活と出会う。
テレラマ誌: セシーユ・マベイロー☆☆☆☆
我々が純粋な空気を吸い、森のざわめきと海の広大さを感じていることを誰よりも宮崎は分かっている。とても穏やかで、『千尋の旅』や『天空の城』よりも古典的で、小さな魔女の見事な通過儀礼の冒険の数々は子供たちをうっとりさせるだろう。
(訳者コメント:『千尋』にしても『もののけ』にしても『猫の恩返し』にしてもフランスの批評では「通過儀礼(イニシエーション)の旅」という言葉が頻発します。紋切り型表現なのでしょう。)
リベラシオン紙: ミシェル・ルーデヴィチ☆☆☆☆
キキの素晴らしいこの冒険、自立と自由意志に夢中で、とてもリアリスティックな周辺描写の中で描かれるローティーンの悩みと熱中、ノスタルジアに縁取られ、女性性に触発されて謳いあげる叙情詩人・宮崎駿のカリカリと音を立てるようなヒロインの一人。
(訳者コメント:「カリカリと音を立てるようなヒロイン」って、、よく分かりません。)
ステュディオ・マガザン誌:パトリック・ファーブル ☆☆☆☆
遊び心に満ちていて同時に複雑で、溢れる軽妙さと、最大の重々しさと、多くの魔法で、感情と興奮と重要なテーマを攪拌する。
レ・アンロキュプティブル誌:ヴァンサント・オストリア ☆☆☆☆
(…)小さな魔女のキキは(…)造形上の素晴らしさから言うと、確かにまったく新しいという訳ではない(…)小さな魔女のキキは文字通り目が眩むような作品で、そこではとても強いドラマチックな賭けが空中で展開する。
シネ・リブ誌:ローラン・ドゥジャン ☆☆☆☆
白状すれば、自己発見の旅に出る13歳の魔女であるキキに心奪われた。宮崎の未公開作品、魅惑的で壮麗だ。
クロニカート誌:グィローム・ロワゾン ☆☆☆☆
キキの内面はとても多義的で、彼女は普遍的な存在にもなっているし個人的な存在でもある。14年経った今もキキのメッセージは消えていない:宮崎は個人的なことをうまく利用して、それを大事に育てるのである。
カイエ・ドゥ・シネマ誌:ヴァンサント・マローサ ☆☆☆☆
驚異を飼いならすことで起きるデフレーションが、下降曲線の中で、譲れない抵抗の原則と美との矛盾を再活性化している。
(訳注:この雑誌は難解な批評で有名です。意味が分からなくてもそれはあなたの頭が悪いからでも、訳者が悪いからでもありません。)
プルミエール誌:ジェラルド・ドゥロゥム ☆☆☆☆
最近の宮崎作品を知っている人にとっては、この日本の巨匠に特徴的なテーマと人物像の幾つかを再発見することだろう。伝統的アニメーション・ファンにとっても、その正当な価値観に従ってこのフィルムを評価することだろう。手仕事でありながら賞賛すべき完璧主義を物語る監督振りである。
ポジティフ誌:エイトゥネ・オネイル ☆☆☆
宮崎は世界を丸ごと掴むために若い観客に狙いを定める。とても具象的で想像力に富み、現実から距離を置いているのは、本質的な反響によるものである。
テレシネ・オブス誌:アルノード・ジュリアン ☆☆☆
魅惑的で、甘くメランコリックな時間に彩られたフィルム。
リュマニテ誌:ヴァンサン・オストリア ☆☆☆
ハリーポッターなんてメじゃない。その冒険は驚異的で感傷的なのにキキはごく普通の少女だからである。
エム・シネマ・コム誌:ユーゴ・ド・サン・ファル ☆☆☆
完璧とは言えないが本当に抗し難い。小さな魔女の通過儀礼の旅は心の慰めを与えてくれる。文句なしに、宮崎の驚異の世界の中で本当に自由にやっている。
ルモンド紙:トマス・ソティネル ☆☆☆
可愛いアニメーション映画、好意に満ちた光景、そして青春期の見習い期間の明敏さ。
レクスプレス誌:アルノード・マルエルブ ☆
この空想長編は日本的才能には欠如していて、たいして後悔しないで屑篭に捨ててしまえる。徹底なミヤザキ主義者というのでなければの話だが。
(訳者コメント:この批評はエキゾチックな文化以外は日本に期待しないという、フランス中華思想の見本ではないかと思われます。)
Le
Chateau dans le ciel (天空の城): 『天空の城ラピュタ』 |
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マッド・ムービー誌:ラフィ・ドゥジューミ ☆☆☆☆
そう。『ラピュタ』は最新大冒険映画!
ル・ポワン誌:フランソワ・ジローム・ロラン ☆☆☆☆
雲の中に吊るされた要塞、飛ぶことを可能にする魔法の石:60歳になる宮崎の視覚と詩情の才能は、1986年にして既にこの『天空の城』に現れていた。それがフランスの250の劇場でようやく公開されるのだ。
レクスプレス誌:クリストフ・キャリエール ☆☆☆☆
画風は誰にも似ていない:眩暈のするような眺望が雪崩を打って目を驚かせ(空中に居るシーンがよく出てくる)、全ての年代を唖然とさせる ―― 全ての人に共有されないなら、そういう才能も価値が無いことを宮崎は昔から知っているのだ。
アデン誌 フィリップ・ピアッツォ ☆☆☆☆
ファンタスティックで、創意に溢れて、意外で、宮崎の世界は我々を驚かすことを止めない。『となりのトトロ』やコンピュータによる特殊効果より前に作られたこの作品を前にして、人は絶え間なく感嘆するのである。
リュマニテ誌 ヴァンサン・オストリア ☆☆☆☆
『ガリバー旅行記』の一エピソードからほんのりと触発され、この日本製セルアニメは反軍国主義を表明して、その平和主義で輝いている。宮崎によって、人はエコロジーの前提も同様にそこに見出すのである。飛ぶ島は自然の小宇宙であり、人間の侵入は災害を引き起こす。奇妙にして詩的である。
ジュルバン誌:エリック・ケメレ ☆☆☆☆
シーンに即して言うならば、このフィルムの美学は斬新ですばらしい信念に貫かれている。そして宮崎はアクションシーンにも純詩的な一瞬を描くことにも抜きん出ている。ラピュタの冒険には本物の勇気が描かれている。早い話、子供がいない人たちは甥っ子と子守役の女友達を招集するべきだ。さもなくば、未熟者と言われても仕方ない。なぜなら『天空の城』は映画的幸福に溢れた瞬間に満ちており、それを我慢するなんて大きな損失だからだ。
リベラシオン紙:ミッシェル・ルードヴィッチ ☆☆☆☆
その廃墟の中の古めかしい都市にもかかわらず、この驚愕すべき冒険譚はシワひとつ無くてピカピカだ。(その恐ろしい城塞には葉の生い茂る頂が乗っかっていて壊れた巨大ロボットに守られている。)
レ・ゼコー誌:アニー・コペルマン ☆☆☆☆
このうっとりする映画がもたらすイマジネーションとサスペンスと幸福感。観客は自分の中に子供の心を見出すことになる。マジックだ!
ル・パリジャン誌:F・J ☆☆☆☆
絵自体がストーリーと同様に、この日本の巨匠独特の世界を展開する。つまり、驚くべき世界を創造し、新鮮さとサスペンスとユーモアと優しさを混ぜ合わせた凝ったカクテルを創り出すのである。
レ・ザンロキュプティブル誌:オリビエ・ペール ☆☆☆☆
(・・・)散文詩、知性を兼ね備えた芸術作品、スピードと美しさ。
テレラマ誌:セシル・ミュリ ☆☆☆☆
唖然とするくらいに豊かなシナリオに固められ、魅力的であると同時に複雑なキャラクターを配し、重厚な瞬間と巧妙に立ち代る生き生きとしたコミックシーンにも恵まれ、この『天空の城』はまったくもって傑作である。
ノヴァプラネット誌 アレックス・マソン ☆☆☆☆
アメリカ・アニメーション映画の中にあって、『天空の城』は少しばかり日常的なタッチを彼の監督作品の流れに持ち込んだ:このヒューマニズムは完璧な娯楽感覚を保ちながら、知的な大人に質問を投げかけるのである。
ポジティフ誌:ユベール・ニオグレ ☆☆☆☆
無限空間への詩情、色彩の華麗さ、陰影に富んだ内容などを他の映画よりも徹底して展開する、これは多分そんな映画である。
クロニカート誌:ヴァンサント・マローサ ☆☆☆☆
宮崎は創造主としての力を呼び起こす術を『天空の城』で既に見出していたのである。たった一枚の絵のためでも、大げさ過ぎることも、野心的過ぎることも、分かりづら過ぎるということも無い。
ムッシュー・シネマ誌:ジャン・クリストフ・デリアン ☆☆☆☆
最近のぐらついたディズニー製作の作品から遠く離れ、『モンスター・インク』や『アイス・エイジ』のようなコンピュータ化の成功とも異なり、『天空の城』は「古い」映画に与えられている評価に値する映画である:それらの夢は時間を越えている。
シネ・リブ誌:マルク・トゥレク ☆☆☆
16年物のミヤザキ、才能の頂点を極めた作者の特性を余すところ無く伝える製造年号入り作品。
Le
Royaume des chats (猫の王国): 『猫の恩返し』 |
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ムッシュー・シネマ誌:ユーゴ・ドゥ・サント・ファル ☆☆☆☆
日本的な甘い音楽に浸り、少年少女の感動的な自省で区切りを入れられ、相当に変なキャラクター(猫の王様)が居て、若いハルのイニシエーションの探求は甘美で詩的な冒険である。
アダン誌:フィリップ・ピアッゾ ☆☆☆
このアニメーション映画の悪戯っぽい詩情の中に、人は宮崎駿の特徴を再確認せずにはいられないだろう。魅力は少々少ないものの、結構な分量のユーモアーとロマネスクと技巧があり、それは後継監督の到来を示している。
テレ・シネ・オブス誌:ジャン・フィリップ・グエランド ☆☆☆
この洗練された見習い期間映画は、その古典的なスタイルで、アニメーションの題材がかつてないほどに価値飽和を起こしている現代を直撃する。そして映画の慎ましさと創意で我々を魅惑するのである。
レクスプレス誌: アルノード・マルエルブ ☆☆☆
お茶を愛好する美描、気難しい雄猫や退廃した貴族猫に囲まれる魔法の長旅。この可愛くて細やかなハルの旅は、成長への欲求と生きる意欲を何気なく巧みに語っている
テレラマ誌:イサベル・ファジャルド☆☆☆
この話の中では宮崎の頬髯と魅力的なヒロインの描写が発見できるだろう。
(訳者コメント:「宮崎の頬髯」って何なんでしょう?)
ル・モンド紙:フローランス・コロンバーニ ☆☆☆
(...)まず第一に子供達が楽しむだろう物語である。そして同時に分かりやすい映画体験である。森田は彼の世界を押し付けるような戦いを仕掛けてはこない。絵の美しさと物語の強さが、分かりやすい形式を選ばせている。
ジュルバン誌:エリック・ケメレ ☆☆☆
ファンタジーの猫の世界に突如投げ出された思春期の女の子のこの美しい話は、よく知られた品質の高さを示している。だから、きらびやかなアニメーション、ユーモアを見事に処理したシナリオ、素晴らしさと詩情は、若い観客に十分な敬意が払われていると言えるし、彼らにヒューマニズムを巧妙に表明し、それでいて甘さや安ピカの時間に陥ることもない。要するに、森田宏幸は熱狂できてとりわけ子供達に受け入れられる第一回作品をここに記したということである。
フィガロ誌:編集部 ☆☆☆
音を潜めた秘密の猫の世界の中の詩的で甘いイニシエーションの冒険。可愛いアニメーション映画。
カイエ・ド・シネマ誌:マリー・アン・ゲラン ☆☆☆
いつもの通りの宮崎工房で、モラルある確実さと精妙さで仕上げられている。
シネ・リブ誌:クリストフ・カドフォー ☆☆☆
子供向けという以上に、(...)ベールを取り除いて全ての人の想像力を解き放つその素晴らしさの中の詩情と甘美さを見せるのである。
パリジャン誌: ベランゲール・アッダ ☆☆
洗練され、ユーモアに溢れ、子供の夢のように軽い映画。
プルミエール誌:ジェラルド・ドゥローム ☆☆
スタジオジブリ生まれの最新作は、その広がりと共に憧れを仲介する映画である。
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